山形米の専門店 尾形米穀店・三ツ星お米マイスターの尾形雄司です。
昨日はなごなごブログ木曜日担当のかっちゃん及び、
かっちゃんのお友達(チーム・ハシランナネズ)と一緒に月山に登ってきました。
湧水を汲んだり、高山植物を愛でたり、
道中はかわいいオコジョに癒されながら山頂を目指し、
山頂で休んでいたら丁度良いタイミングで晴れ間がのぞいて、
雲海を眼下に見ながらの食事を取る事ができました。
やっぱり山は癒されますね~。
それに、仕事がきっかけで始まったお付き合いで、
こうやって友人として山に登れるのも嬉しい限りです。
さて、今年の山形は、ここ10数年では記憶にない位に、
穏やかな暑さが続いています。
例年なら35℃を超えてくる日が続く山形の夏ですが、
今年は猛暑日すら、まだ数えるほどしかないようです。
過ごしやすくてありがたい限りではあるのですが^^;
で、ここからが今日の本題です(笑)
そんな山形の夏の風物詩・「だし」をご存知ですか?
山形県民は当然のように知っていると思いますが…(笑)
山形県外の方はご存じでない方も多いと思うのでご紹介しますね。
「だし」は、数多いご当地グルメを持つ山形の中でも、
比較的良く知られている、夏野菜を使った郷土料理です。
首都圏や関西でも年々知られてきて居るように思いますが、
全国的に見れば、まだまだ知名度は低いのかなと思います。
一般的に「だし」と言えば、昆布・カツオ節・煮干しなどから出る、
うまみ成分の「出汁」をイメージされる方が多いのではないでしょうか?
でも、山形の「だし」は「出汁」とは似ても似つきません^^;
ナス・キュウリ・ミョウガ・大葉などの夏野菜を細かく刻んで、
なっとう昆布やおくらなどでネバネバを加えて、醤油等で味をつける。
そんなシンプルな料理が、山形の「だし」です。
(なぜ、「だし」と呼ばれるのかは解っていないそうです)
- ほかほかの白いご飯にぶっかけて良し
- 蕎麦やそうめんに直接ぶっかけても良し
- 薬味としてそばつゆに入れても良し
- 冷奴にのせて、酒の肴としても良し
- もちろんそのまま食べても良し
など、色々な食べ方ができます。
夏バテを予防する効果のある夏野菜を一度に摂取できるので、
酷暑で知られる山形の夏を乗り切る為の、
必須の料理と言っても過言ではないかもしれません。
そして、先日、友人と話していて改めて解ったのですが、
「だし」は家庭によって使う材料が違うんですね。
ナス・きゅうり・みょうがは、ほぼ鉄板のようですが、
大根や豆などを刻んで入れる家庭もあれば、
きゅうりの代わりにズッキーニを使ってみたり、
粘りを出すのにモロヘイヤを入れてみたり、
味付けにみりんを少し加えていたりなど、
本当に千差万別で、全く同じ材料を使っている家庭とはあまり遭遇しません(笑)
「おふくろの味」を地で行くこの多様さが、
「だし」の何よりの魅力と言えるかもしれません。
ちなみに我が家のだしの基本レシピはこんな感じ
—————-
【尾形家のだし】
・きゅうり × 1本
・なす × 1個
・みょうが × 1個
・大葉 × 1枚
・ねぎ × 1/3本
・なっとう昆布 ×1袋
—————-
妻によると、
「味付けは醤油かめんつゆで、その時の気分で」
「夏のねぎはあまり鮮度が良くないけど、入れないと味が決まらない」
…だ、そうです。
ちなみに、妻の作るだしは、自分も娘も大好き!
スタンダードにごはんや冷奴にかけて、
家族揃ってズルズルっとかき込んで食べています^^
クックパッドで「山形 だし」で検索すると、
色々なオリジナルレシピが出てくるので、
作ろうと思った方はちょっと見てみると面白いかもしれません。
さて、前置きが長くなりましたが…米屋という職業柄でしょうか、
「だし」と相性の良いお米の品種はどれだろう…と、
考え始めたら妄想が止まらなくなりました(笑)
個人的には、
1)食べる時にだしのネバネバとお米が絡みやすい、スッキリ系のお米が合う
→ネバネバ+もちもち系のお米だと、口の中で粘り過ぎるのでは…という仮説から
2)「だし」は山形の郷土料理なので、山形県で誕生したお米の品種が合うはず
→面白いもので、その品種が生まれた土地の料理とは、相性が良い事が多いんです。
という風に考えています。
と、なってくると、現時点での本命の品種は「どまんなか」なのですが、
これは実際に、全品種を食べて試してみるべきだなと思いました。
このまま書き続けると、とんでもなく長い記事になってしまうので、
来週から2回に分けて、【米屋が選ぶ!だしと相性の良いお米!】の結果を、
報告していきたいと思います。どうかお楽しみに~^^
p.s
本当は我が家の「だし」の画像も載せようと思っていたのですが、
ふとした瞬間に床に落ちてしまい、床が「だし」まみれに…(T_T)
作ってくれた「だし」が殆ど無くなって撮れなくなってしまったので、
我が家の「だし」の画像はまた準備ができ次第、ご紹介しますね。
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