講話内容2+おきたま興農舎訪問

2016年09月09日
2016年09月09日

目次

幻のもち米

こんにちは。金曜日担当五つ星おこめマイスター尾形厚志です。

いつの間にやら日が落ちるのも早くなり、残暑は厳しいものの

朝晩の涼しげな空気に秋が身近に感じられるようになってきました。

生産者さんたちは近づく収穫の時に向けて絶え間なく努力していただいているわけですが、

先週は高畠町のおきたま興農舎さんに仕入れにお邪魔してきました。

つや姫2年目、なかなか仕入れできないところを助けていただいた、ありがたーい皆さまです(*´ω`)

JAS有機のお米や無農薬、減農薬を多く手掛けるおきたま興農舎さん。

事務所近くの田んぼを見せてもらいました。

一番近くに植えられているのが「白芒もち」というもち米。

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これが幻のお米だそうで、全国で唯一、代表の小林さんだけΣ(・ω・ノ)ノ!が作っていらっしゃるとのこと。

しかも完全無農薬。稲穂の先に延びる芒が白く輝くことから名前が付いたそうで、なめらかで

伸びが良く、とてもおいしいんですって(^^♪ただし、なかなか身が入らず収量がとれないのが

難点だそう。

なんでも上杉鷹山公が高鍋藩から米沢に移る際に種を持ち込んだのが今なおこの地で

栽培されているとのだとか。ロマン感じますね♪間もなく刈り取りだそうです♪

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倫理法人会講話2

それでは、先週に引き続き、講話の内容を紹介いたします♪

店舗の改築

まずは店舗の改築。以前の建物で仕事をしていたところ、前を通った友人から

「お前小屋の中にいたね♪」

とメールをもらいました。

小さいころから店として認識していた建物も小屋に見るんだよなと実感。確かにそうですけどね(笑)

そこで平成19年、現在の店舗・工場に生まれ変わりました。

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先に建てられた私の自宅の曲線をモチーフに店舗にも曲線をあしらい、銀シャリのイメージでシルバーの外壁を採用しました。

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前の道路はよく渋滞するのですが、この二つの建物ができたときは、確認しうる限りの停まっているドライバーさんはこちらを不思議そうに眺めていました。

米屋に見えない米屋」が希望でしたので、してやったり!です。

しかし、新築し、140年続いているとはいえ、家族で営む個人の小さなお店。体力は強くありません。知恵を出し合い、または知識を頂きながら日々過ごしています。

先ほどお話ししました神奈川県の師匠がこうも話していました。

「米屋は勉強しない人ばかりだ。そしてダメになっていく。いいか、生き残りたかったらたくさん勉強するんだ。」

先ほどご紹介しました3つの資格へのチャレンジも、もっとお米に対する勉強をしたいという気持ちも込められています。

そんな私たちの取り組みは、Amazonや自社HPでのネットショップの活用、SNSでの情報発信、

異業種の方々との共同ブログなど、それほど珍しいものではないものと、対面販売のメリットを活かしたプレゼンテーション、価格競争に巻き込まれないような商品構成、大手にはできない小回りの利いた販売、自己紹介でも触れました野球好きな趣味が高じて始まった横浜DeNAベイスターズの公式応援企画など、独自色の強いものを織り交ぜながらの活動になっています。

Webを使った取り組み

 

ウェブを使っての販売は、ほかに主にPCに関する業務全般ですが弟が担当しています。2011年の参入以来、試行錯誤を繰り返し、現在のAmazonの売り上げは5年間で金額にして約500万円、売り上げの約10%に占めるまでに成長しました。2012年が190万円の売り上げですから、こちらと比べても2.6倍増加しています。

以前はDeNAショッピングにも出店していましたが、現在は閉店いたしました。参入当初、メール便を利用した1㎏以下の小袋から大きな袋への誘導を目的としていましたが、なかなか思うようにいかず。それでも月額100万円を超える売り上げや、メール便の発送が1日100件を超える日もありました。しかし、メール便の手間がかかりすぎてしまったり、思ったような利益に結びつかず、無念の撤退でした。

最後に閉店のお知らせをアップしたときの、お得意様たちの惜しんでいただくコメントは今でも宝物です。

引き続き購入していただけるようDeNAショッピングから自社HPにお客様を誘導し、その後も継続されている方もいらっしゃいます。

お米に興味の方々が閲覧されるので、わかりやすく、細やかな表現を心がけています。

異業種の皆さんとの交流

 

現在米屋の取り組みとして、ミジジさん、まるつねさんと、共同で情報誌「やまがたなごなご」及び「なごなごブログ」を立ち上げ、山形から健康、自然、お米、さくらんぼ、野球などなど様々な記事を配信しています。

私はブログ金曜日を担当し、お米屋さんの裏側やお米の豆知識、応援する野球チームの情報をアップしています。

Facebookと連動させ、それぞれの友人にシェアやいいね!をいただくよう広めることで、異業種の繋がりも各店舗の集客につなげる狙いがあります。

時代の流れ~小袋化

さて、次は価格競争を避けるために行っている取り組みですが、

単価の安い取引から小袋やギフト関連など、少量でも付加価値の高い商品へとシフトさせています。

これは時代の流れでもありますね。私が帰ってきた平成15年当時、店で一番小さい袋はもち米を除けば3キロ用でした。

今は、300gから量り売りできるように小袋を取り揃えています。

もともとはイベントでのノベルティとしてのオーダーでしたが、そこから様々な容量、形態、カラーなどそろえることにより、現在のギフト商品の礎となりました。

ラインナップとしては、赤ちゃんの出生体重米、結婚式での送賓プレゼント、気軽な手土産など、さまざまなシーンでお使いいただいています。

人気のこめイロシリーズ

なかでも現在ご好評頂いているのがこちらの食べ比べセットこめイロシリーズの3品です。

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山形米だけで構成され、今では作付がほとんどなくなった希少品種も内容に含まれます。

一袋が3合とお手頃のサイズ。様々なお米を食べ比べていただける利便性と、かわいらしさで人気になっています。

このセットに使用しているお米はすべて節減対象農薬・化学肥料を5割以上削減して栽培された特別栽培米を使用しています。

うち8品種は県内各地の生産者の方と直接取引し、良い品質のお米を1年間継続してお届けできるよう、心がけています。

ですから、同じ品種でも産地・生産者ごとに分けて販売しています。つや姫は最大6種類の取り扱いになります。

これは、つや姫デビュー当初、いろいろな産地のつや姫を入荷順に販売していましたが、まだ品質にばらつきがあり、大変クレームの多いロットに当たったことがありました。

「前回のと違う」「この前のが美味しい」というお客様のご意見から、このように形態を変えました。

手間暇はかかりますが、これも私たちの強みだと思っています。ご新規さんに説明するとびっくりされますしね。

ちなみに、特別栽培米は玄米専用の色彩選別機・石抜き機を通して、玄米で保管、3キロよりご注文いただいた数量のみ精米してお渡しする、「店頭精米」を導入しています。お買い上げ日が精米年月日になりますので、いつも新鮮な状態でお持ち帰りいただけます。

当然玄米でお買い上げのお米も同じように色彩選別機、石抜き機を通します。玄米食をされる方に、ぜひ気を付けていただきたいのが、混入してくる石です。刈り取りの際、一緒に混ざり込み、玄米の袋には、高確率で入っています。気づかずに噛んでしまうと危険ですので、お買い上げの際、確認されることをお勧めします。お気を付けくださいね。

現地のニュースをお客様にも届けるために

仕入れも、少量ずつ各産地に引き取りに行き、その季節ごとの生育状況や気候情報などをお聞きしています。

栽培知識に疎い私たちにとって、毎回お聞きする話が新鮮で、楽しいんですよね。ここで聞いた生の話をお客様にもお伝えすると、大変喜ばれます。食の安心・安全につながるネタですし、対面販売のメリットを最大限生かすことができる、有意義な時間となっています。

直接取引している生産者さんは県内で7~8団体いらっしゃいますが、中でも大江町の清水さんはもっとも古くからのお付き合いで、無農薬栽培と減農薬栽培に早くから取り組んでいます。

むしろ今行っている減農薬以外の作り方を知らないというユニークな方です。この清水さんには「夢ごこち」「つや姫」「コシヒカリ」「ひとめぼれ」を作っていただいています。

この方のお米は、農薬・肥料をかなり減らして米本来の力で栽培しているせいか、甘みが強く感じます。

清水さんは言います。

「おいしいって言われることは、うれしくもあり、プレッシャーでもあります」と。

自然が相手だから、前年と同じものを作れるかどうかが毎年不安もあるんだそうです。

そんな真面目な人柄だからこそ、父も祖父も長い年月信頼してお付き合いできていたのでしょうね。

                                     (来週へ続く)

今週もお読みいただき、ありがとうございました(^_-)-☆

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