はじめに
こんにちは!尾形米穀店の伊藤です。今回は、おいしく玄米を炊く方法とコツについてご紹介します。
せっかくのおいしい玄米を買っても、炊き方を間違ってしまい台無しに…なんて失敗したくありませんよね?
特に玄米は白米と比べて浸水時間と水加減がとても重要で、難しさを感じてしまいます。
そこで、今回は何度も失敗してきた私が、お米マイスターから教えてもらったおいしい玄米の炊き方とコツをまとめました!
これでもう玄米の炊き方で失敗することはありませんし、より効率よくおいしい玄米炊けるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
玄米炊飯でこんなお悩みありませんか?
もし、上手に玄米が炊けないことが続いてしまったら、ぜひ、こちらをチェックしてみてください。
きっと玄米を炊く際によく起こる問題とその解決方法がわかり、毎回おいしい玄米が炊けるようになりますよ!
玄米の炊飯時の問題点 TOP3
問題点①:玄米がボソボソしていておいしくない
▶対処法:浸水時間が短い
問題点②:玄米が硬く柔らかくない
▶対処法:浸水時間が短い
問題点③:玄米の炊き上がりがベチャっとなる
▶対処法:水の量が間違えている
玄米のよくある問題点と対処法をまとめてみると、おいしい玄米を炊くポイントは、玄米を水に浸ける時間が短いことと、玄米を炊く時の水加減にあることがわかりました。
次に、失敗しないための基本的な玄米の炊き方を紹介いたします。
玄米の炊き方 基本
玄米を炊く準備をしましょう
玄米を炊くためには、以下の材料と調理器具をご準備ください。
- 玄米
- お水
- ザル
- 深めの容器
- 炊飯器
玄米を炊く5つの手順を紹介
尾形米穀店でお客様にお伝えしている玄米を炊く手順をお伝えします。
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洗う:玄米を容器に移して水で洗う
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研ぐ:玄米をザルの網にこすり付けるように研ぐ
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浸水:玄米を深い容器に移し、適切な時間浸ける
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炊く:炊飯器の水加減に注意して炊く
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蒸らす:炊き上がり後、そのまま10分間を蒸らす
の5つになります。では、一つずつ解説していきます。
1.玄米を洗う
ザルに玄米を入れ、水を入れた大きめのボウルにザルごと入れて、素早く数回かき回しましょう。
玄米の場合、収穫時に混ざってしまった藁くず・もみ殻などを含んでいることがありますので、取り除いてください。
なお、尾形米穀店で販売しているお米は全て、玄米専用の選別機で異物を取り除いていますので、めったに藁くず・もみ殻・小石等は混ざることはございませんので、ご安心ください。
2.玄米を研ぐ
玄米を研ぐ時には、ザルを使うのがポイントです。
ザルの網目に玄米をこすりつけるように研ぐと、玄米の表面に細かな傷が付き、水が浸透しやすくなります。
グッグッと手の平の腹を使って押しあてるように研ぐと力が入りやすいです。
白米の様に白く濁ることはありません。数回研いだら、仕上げに水で洗いましょう。
3.玄米を浸水させる
玄米をおいしく炊くためには浸水時間が最も重要になります。
玄米を炊く際に失敗してしまう理由のNo.1として浸水時間が適切でないことがあげられます。
浸水時間や方法を間違えると、玄米が硬く炊き上がってしまったり、ボソボソとした食感になってしまったりと、その日の食卓を残念な雰囲気にさせてしまいます。
失敗した時の家族からのブーイングは切ないものです…。
では、玄米本来のもちもちとした食感を引き出すためには、どのようにしたらよいのかを解説します。
玄米を底の深い容器に移し、たっぷり水を張る
玄米を研いで表面に細かな傷を付けた後、深い容器に移してたっぷり水を張ることで、水圧をかけます。
この水圧を利用すると短時間で効率よく浸水を促すことができるのです。
玄米の適切な浸水時間とは?
適切な浸水時間は4~6時間が目安になります。
時間にゆとりがありましたら6~8時間くらい浸水させてあげると、おいしい玄米が炊き上がります。(例:朝浸けて夕飯、一晩浸けて朝炊飯など)
冬場では、8~10時間くらい確保すると玄米の内部の水分が充分に浸透し、炊き上がりが均一になります。
玄米の浸水時間を短縮させたい
どうしても忙しくて時間に余裕がない場合は、最低でも2~3時間以上は浸水させるようにしましょう。
浸水を促進するテクニックとして、30℃程のぬるま湯を使うと吸収の効率がアップしますので試してみてください。
(炊き上がりの食味が落ちる場合があるので、忙しい時だけお試し下さい)
4.玄米を炊く
浸水させた玄米の水を切り、炊飯釜に移して、キレイな水を入れてセットします。
炊飯器に搭載されている玄米モードでは、適切な水量の目盛りがわかりやすく表示されていますので活用しましょう。
ただし、玄米モードがない場合は、白米の目盛りから1〜2mm、100mlほど足した水量を加減して、お好みの炊き上がりを見つけてください。
5.玄米を蒸らす
玄米が炊き上がったら、炊飯器の蓋を開けずに約10分程度蒸らしましょう。
蓋を開けずにお米の表面に蒸気がなじむことで、より粘りのあるおいしいご飯になります。
混ぜる際は、しゃもじを使用してご飯粒をつぶさないように、シャモジを十字に入れ、内釜の底から返すようにふんわりと全体にまんべんなく混ぜます。
以上が基本的な玄米を炊く方法です。
これらの基本的な方法とコツを守れば、失敗せずにおいしい玄米を炊くことができまよ。ぜひやってみてくださいね。
まとめ
冒頭の玄米のお悩みTOP3では、玄米を炊く際に失敗してしまう理由のNo.1として「浸水時間が足りない」ことをあげさせてもらいました。
そして、紹介した玄米炊飯の5つの手順でおいしい玄米を毎日炊くことができるようになります。
僕自身が実際に玄米生活をする中で感じてたまに困るのが、炊くのを忘れてしまった時なんです。
そんな時間がない時に、時短かつ効率良く浸水させることができ、確実においしく炊ける大切な3つのポイントをまとめました。
玄米を効率良く浸水させるためのポイント3つ
その1:研ぐ時はザルを使う、押し付ける様に研ぐ!
その2:浸水時は深い容器を使い、たっぷり水を入れる!
その3:忙しい時は、浸水させる水を30℃位の温水にする!
になります。
こちらをしっかり押さえていただければ早くおいしい玄米を炊ける玄米マスターです。
玄米は本当に栄養豊富な食材です。ぜひ、玄米のメリットとおいしさを最大限に引き出して健康になりましょう!(前回の記事:玄米で免疫力アップ!白米食から玄米食への切り替え方法)
これからも山形の玄米やお米の食べ比べについて発信していきます!次回もお楽しみに!伊藤けいすけでした。ありがとうございました。
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よくある質問(FAQs)
Q1: 玄米の洗い方を教えてください。
A1: 玄米をザルに入れ、水を入れたボウルに浸けて洗いましょう。その後、玄米を研いでいきます。
玄米をザルの網目に押し付けるようにグッグっと研ぎます。最後に水で洗い流しましょう。
Q2: 炊飯器の設定はどうすればいいですか?
A2: 炊飯器の設定は玄米モードを選択し、所定の時間で炊き上げることがおすすめです。
お使いの機種によって異なりますので、説明書をご確認ください。
Q3: 玄米を炊く時、どのくらいの水を使えばいいですか?
A3: 玄米を炊く際の水の分量は、一般的に米の量の約1.2倍から1.5倍が目安ですが、
こちらも炊飯器のお釜に印字されている玄米の目盛りを使用してください。
お使いの機種によって異なりますので、説明書をご確認ください。
Q4: 玄米を炊く時間はどのくらいですか?
A4: 玄米を炊く時間は、炊飯器の玄米モードの場合は約50~60分程度が目安です。
ただし、炊飯器の機種によっては少し長くかかる場合もありますので、説明書をご確認ください。
Q5: 玄米の炊き上がり後、一番おいしい食べ方はありますか?
A5: 玄米の炊き上がり後、蒸らし時間を10分程度おいてから食べると味が落ち着いておいしく感じられます。
また、お好みで天然塩をふりかけたり、お漬物などを添えると、より一層おいしくいただけます。
Q6: 炊飯器を使わずに玄米を炊く方法はありますか?
A6: 炊飯器がない場合でも、鍋で炊くことは可能です。土鍋や圧力鍋を使っておいしく炊く方法があります。
炊飯器とはまた違ったおいしさを味わえます。(こちらは別の記事で紹介いたします)
Q7: 玄米の保存方法はどのようにすれば良いですか?
A7: 余った玄米は、電子レンジで温められるように耐熱容器かサランラップに包んで保存します。
熱い場合は、粗熱を取ってから冷蔵庫または冷凍保存しましょう。(こちらは別の記事で紹介いたします)
Q8: 玄米をもっとおいしく炊くためのコツはありますか?
A8: 玄米をおいしく炊くためのコツはいくつかあります。
例えば、炊飯器で炊く際の水を冷水にすると、もっちりとした食感になります。お好みで試してみてください。(こちらは別の記事で紹介いたします)
まとめ
今回は、おいしく玄米を炊く方法とコツについてご紹介しました。
これまでに失敗した経験がある方も、これから初めて玄米を炊く方も、ぜひ参考にしてください。
押さえておきたいポイントとして、玄米を炊く際には、浸水時間と水の量に注意が必要です。
浸水時間は6~8時間が理想的で、深い容器にたっぷり水を入れてください。
炊飯器の玄米モードをチェックして、お釜の目盛りを間違えないよう注意し、炊き上がった後は蒸らし時間を10分程度取ることが大切です。
これらの玄米炊飯の基本とコツを守れば、必ずおいしい玄米を炊くことができます!
また、時短や効率的な浸水方法についてもまとめましたので、忙しい方もぜひ試してみてくださいね。
もし質問や疑問があれば、お気軽にコメントしてください。食べ比べのを試してみたい方や厳選した玄米をお探しの方もお気軽にどうぞ!伊藤けいすけがお答えします!
最後までお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!