ご来店いただいたお客様や、小学校の地域の町中探検授業で、精米工場をお見せする
事があります。
皆さん、一様に驚きの表情を浮かべます。
それは、機械の大きさだったり、種類の多さだったり、運転音の大きさだったり、茶色の玄米が
白くなるところだったり、精米直後のお米は温かい事だったり…。
なかなか目にする機会がない業務用の精米設備。用途はさまざまありますが、それぞれを
何回かに分けて紹介していきたいと思います♪
作業のスタート地点 投入口→混米タンク→石抜き機
まずは原料である玄米を投入します。基礎のコンクリートに穴が掘ってあり、ここから
精米作業が始まります。
各機械をつなぐのは昇降機というお米のエレベーター。設備によって数や高さは異なりますが、
当店では全部で10本、一番高いものは6メートル以上あります。
投入された玄米がまず入るのが混米タンクです。通常のタンクの中にミキサーが入っていて、
ブレンド米(米屋の腕の見せ所の1つです♪)を作るのに役立ちます。
次に石抜き機を通ります。
流通する紙袋の玄米の中には、刈り取り時に混ざった小石が「必ず」混入しています。
この石をごはんと一緒に食べてしまうと・・・考えただけで怖いですね(;^ω^)
このような事態を防ぐため、この機械で小石を除去します。
網の上に広がったお米に下から風を当てて、お米と小石の重さの違いを利用して取り除いています。
玄米が入っている紙袋は1つ30Kgです。これを精米する数量分運んだり、枡の中に入れる作業は
一つ一つ手作業になります。多い日には一日に30袋以上(約1t)精米します。
当然重いのですが、生産者さんが一生懸命作ってくれたお米を無駄に
することなく、お客様においしいお米をお届けするため、心を込めて一つ一つの作業を行っています。
私たちの作業のなかで、そのおいしさを一番左右する工程が精米です。
お米屋さんの裏側シリーズ、次回は心臓部である、「精米機」をご紹介します。