発芽玄米

上手にできる発芽玄米の作り方 3つのポイント

こんにちは!伊藤けいすけです。今回の記事では、お家で上手にできる発芽玄米の作り方についてご紹介します。

発芽玄米は、通常の玄米よりも栄養価が高く消化しやすくなり、より一層のメリットが期待できるスーパーフードです!

実は、この記事を書くにあたり、自宅で「さわのはな」の玄米から発芽玄米を作りました。

炊飯まで2.5日間と時間はかかりましたが、水を替える度に玄米の変化が見られ「発芽しようと頑張っているんだね!」となんだか愛おしくなりました。

今回も私自身の体験談も交えながら、発芽玄米のメリット、具体的な手順として、発芽玄米を作る準備・必要な調理器具の紹介。

洗米から浸水時に見ておくポイント。発芽を促す工夫、玄米を選ぶポイント、注意点についても解説していきます。

自宅でも気軽に作ることができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。 

発芽玄米とは?

どのようになったら発芽玄米ですか?

発芽玄米とは、玄米が発芽した状態のことを指します。玄米はお米の種(たね)で、その種から芽がでようとする成長の過程で栄養価が最も高まると言われ健康食品として注目されています。

発芽玄米には、玄米に比べて以下の特徴とメリットがあります。

  • 栄養価が高い 発芽玄米は、玄米よりも栄養価が高く、ビタミンやミネラル、食物繊維、GABAが豊富に含まれています。

  • 消化吸収がしやすい 発芽によってでんぷんが分解され、消化吸収がしやすくなります。

  • おいしい 発芽によって、米の香りや甘みが増し、食べやすくなります。

このように発芽玄米には「生きたお米の力」が詰まっていて、通常の玄米や白米よりもメリットがたくさんあります。では、早速その栄養価について紹介します。

発芽玄米、浸水中

発芽玄米の栄養価と効果

発芽玄米の5つの栄養素

発芽玄米は、普通の玄米に比べてより多くの栄養素を含んでいます。

  1. ビタミン

発芽玄米にはビタミンB群やビタミンEが豊富に含まれています。

ビタミンB群はエネルギー代謝や神経機能の維持に重要な役割を果たします。特にビタミンB1は疲労回復や脳機能向上に寄与し、ビタミンB6はストレスの軽減に役立ちます。

  1. ミネラル

発芽玄米にはカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

これらのミネラルは、骨の健康やエネルギー生成、血圧のコントロールに役立ち、肌の健康・美肌効果が期待できます。

  1. 鉄分

発芽玄米には鉄分も豊富に含まれています。鉄分は赤血球の生成に関与し、酸素の運搬や免疫力の向上に重要な役割を果たします。

健康な鉄分の摂取は貧血の予防や疲労回復に効果的です。

  1. 食物繊維

発芽玄米には食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は便通を促進し、腸内環境を整える働きがあります。

また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする効果もあるため、糖の吸収を抑える効果も期待できます。 

  1. GABA (ギャバ)

発芽玄米に含まれるGABAは、気持ちを和らげたりストレスを緩和してくれたりする効果があります。

ストレスを感じるとGABAが不足して、不安やイライラが増えてしまう所に、GABAがリラックス効果をもたらしてくれます。

さらに、睡眠の改善、血圧の調整、鎮痛効果として痛みを鎮めて筋肉のリラックスなどの効果が期待できます。

そんな発芽玄米に含まれるGABAの量は、玄米の3倍、白米の10倍も多く含まれていているのですから驚きですよね!

 

普段の食事に発芽玄米を加えることで、これらの栄養素を効率よく取ることができ、上記のような効果が期待できます!

ぜひ、健康な生活をおくる一環として、あなたの食卓にも発芽玄米を取り入れてみてください。

浸水を開始。さわのはなの玄米
水をたっぷり入れた鍋に浸した玄米 品種「さわのはな

発芽玄米の作り方

発芽玄米の準備

発芽玄米を作るためには、以下の材料と調理器具をご準備ください。

  1. 玄米

  2. ザルと深めの容器

  3. 炊飯器

発芽玄米の作り方の手順を紹介

尾形米穀店でお客様にお伝えしている発芽玄米の作り方をお伝えします。

  1. 洗う:玄米をザルに移して水で洗う

  2. 研ぐ:玄米をザルの網にこすり付けるように研ぐ

  3. 浸水:玄米を底の深い容器に移し、水をたっぷり入れる

  4. 水の交換:半日ごとに水を交換する

  5. 発芽:約2~3日間で発芽を待ちます

  6. 炊飯:白米と同じ分ように炊飯する

浸水中の発芽玄米
プクプクと泡がたくさん出てきた浸水2日目の玄米「さわのはな

発芽玄米の作り方3つのポイント

1:浸水時のポイント

玄米を研ぐ時には、ザルを使うのがポイントです。ザルに玄米をこすりつけるように研ぐと、玄米の表面に細かな傷が付き、水が浸透しやすくなります。

さらに、底の深い容器に水をたっぷり入れることで玄米に水圧がかかり、さらに浸透しやすくなります。

2:発芽時のポイント

水の交換は6時間~半日おきに行い、きれいな状態に保ちましょう。

気温が高い日は、臭いが出やすくなりますので、こまめに水の交換をしましょう。

1日経った頃から水面に泡がプクプクと浮いてきますが、発芽が促進されている証拠ですので問題ありません。

2日目には胚芽からピョコっと角が出てきます。5割~6割程度発芽していれば炊飯していただいても大丈夫です。 

3:炊飯時のポイントは「白米モード」

炊飯前の浸け置きは不要です。水加減と炊飯器の炊き加減は「白米モード」で炊いてください。

炊きあがりは玄米よりも柔らかく、プチプチとした食感になります。

玄米と発芽玄米の比較
品種「さわのはな」左:玄米 右:丸2日間浸した発芽玄米

発芽玄米の注意点

発芽玄米の食べ過ぎによる注意点

発芽玄米は栄養価が高く、健康に良いとされていますが、食べ過ぎには注意が必要です。以下の点に留意しましょう。

  • 発芽玄米には消化酵素が含まれており、急にたくさん食べ過ぎると消化不良や胃腸の不調を引き起こす可能性があります。

  • 人によっては、大量の食物繊維が胃腸に刺激を与えたり、腹痛を起こすこともあります。体調や体質に合わせて量を調整しましょう。

  • 発芽玄米は栄養価の高い食材ですが、バランスの良い食事を心がけ、適度な量を摂取することが重要です。

発芽玄米のメリットをうまく活用しながら、一緒に健康に気を配っていきましょう!

炊き立ての玄米

まとめ

この記事では、お家での発芽玄米の作り方とその効果について紹介しました。

上手にできる発芽玄米の作り方と効果 まとめ

  • 発芽玄米は、美容やダイエット、生活習慣病予防など、さまざまな健康効果が期待できます。

  • 発芽玄米の主な効果には、ビタミンやミネラルの吸収率の向上、抗酸化作用の強化、血糖値の安定化、ストレス軽減に効果があるなどがあります。

  • 発芽玄米の作り方には、洗米・浸水・水の交換・発芽期間・炊飯の工程があり、少し手間がかかる作業なので、初めての方でも失敗なくできるようにポイントをまとめました。

  • 発芽玄米を食事に取り入れる際は、食べる量とバランスに注意することが重要です。

このように、発芽玄米は簡単に自宅で作ることができる上に、ビタミン、ミネラル、鉄分、食物繊維、GABAが豊富に含まれるスーパーフードになります。

食生活の改善や健康維持の一環として取り入れてみてはいかがでしょうか。

お選びいただく玄米は、白米と同様にたくさん種類があります。ぜひ、食べ比べをして楽しみながら発芽玄米にチャレンジしてみてください。

これからも玄米やお米の食べ比べについて発信していきます!

最後までありがとうございました!次回もお楽しみに!伊藤けいすけでした。

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よくある質問(FAQs)

Q: 発芽玄米とは何ですか?

A: 発芽玄米は、玄米においてもっとも栄養価の高い部分である胚芽を含む部分を指します。胚芽には豊富なビタミン・ミネラル・食物繊維が含まれており、健康に良いとされています。

Q: 発芽玄米の作り方は難しいですか?

A: 発芽玄米の作り方は難しくはありませんが、正しい手順を守ることが重要です。適切な温度・湿度や時間を守りながら発芽させることがポイントです。

Q: 発芽玄米を作るために必要な道具はありますか?

A: 発芽玄米を作るためには、玄米・ザル・底の深い容器・きれいな水が必要です。ご家庭にある調理器具で十分作ることができます。

Q: 発芽させる時間を短縮させるやり方はありますか?

A:浸水させる水を30℃に保つと発芽しやすくなります。ただし、こまめに水を交換してきれいに保ちましょう。

Q: 発芽玄米の保存方法はありますか?

A: 発芽玄米は生の状態での保存は難しいため、できるだけ早めに摂取することをおすすめします。未発芽の玄米は密閉容器で乾燥した場所に保管することができます。

Q: 発芽玄米の食べ方はどのようにすればいいですか?

A: 発芽玄米は、炊き込みご飯やお茶漬け、サラダ、おにぎりなど様々な料理に利用することができます。発芽しているために、通常の玄米よりもちもち・プチプチとした食感があります。

Q: 発芽玄米の栄養価は通常の玄米と比べてどうですか?

A: 発芽玄米は通常の玄米と比べて栄養価が高くなっています。胚芽にはビタミンB群やビタミンE、ミネラル、食物繊維などが含まれており、健康に良いとされています。

また、GABAに関しては、玄米の3倍、白米の10倍と言われています。

Q: 発芽玄米に含まれるGABAはどのように効果を発揮しますか?

A: 発芽玄米に含まれるGABAは、食事やサプリメントとして摂取することで効果を発揮します。

消化器官で吸収されると、中枢神経系に到達し、GABAが神経伝達物質として働くことで、リラックスや睡眠の改善、血圧の調整などの効果が期待できます。

Q:ネットで発芽玄米しない玄米があると出てきたのですが本当ですか?

はい。玄米の中には、「発芽する玄米」と「発芽しない玄米」が存在します。発芽しない理由は、新米収穫後の乾燥調整の工程にあります。

収穫した新米を急速・高温で乾燥させると玄米は発芽できなくなってしまうのです。こちらの内容は別の記事で詳しく解説いたします。

また、玄米を見ただけでは確実に発芽するかどうか分かりません。

尾形米穀店では、実際に発芽の確認ができている玄米がございます。以下の食べ比べセットの玄米はいずれも発芽しますので、よろしければご検討ください。

>発芽実証済み・玄米食べ比べセットはこちら

 

まとめ

このQ&Aを読んでいただき発芽玄米についての疑問が解消されて「試してみようかな」と感じていただけたら嬉しいです!

 発芽玄米は、少し手間がかかってしまいますが、発芽を待つ間に「育てる」という愛着がわいてくる楽しみを感じながら、ビタミン・ミネラル・GABAなど栄養価が高いスーパーフードに変身させる喜びがあります。

ぜひ、自宅で手軽に作れますので、そのおいしさと健康効果を実感してくださいね!

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